伝統文化豆知識♪ 花嫁着物の文様〜花の文様編〜
【はじめに】
CUCURUには日々いらっしゃる花嫁さま。その中には、お母さまやご家族がお着物に詳しくご一緒に来店されて「お着物にはこの文様があるものがいい」とかなりの目利きの様子でお着物選びをされる方もたくさんいらっしゃいます。普段はお着物はお召しにならないながらも、お式が決まってからお好みの花嫁着物を探している間に、様々な模様・文様の違いがすこしずつわかるようになってきたり「この文様の意味はなんだろう?」と思った花嫁さまもいらっしゃるかもしれません。
そんな花嫁さま方がもっと花嫁着物を愉しめるよう、今回は花嫁着物のなかに描かれるさまざまな文様の意味やなりたちをご紹介していきます。
「意味も合わせて気に入ったお着物を見つけたい!」
「好きな文様の入ったCUCURUのお着物を知りたい!」
という花嫁さまがぜひお読みくださいね。
今回は、様々な形で描かれる『花の文様』をご紹介していきます。
【花の文様の種類と印象】
とてもめでたく華やかな場でお召しいただく第一礼装の花嫁着物。彩鮮やかで華やかな印象を与えてくれるお花は形を変えてたくさんのお着物に描かれています。今回は、お着物に描かれる花の文様の種類や描かれ方により印象の違いをご紹介してまいります。
<花丸紋>
様々な四季花を丸くかたどって描いた花丸紋。それぞれの丸紋に種類の違った花が描かれていることがほとんどです。可愛らしい印象を与えてくれる文様です。
<四季草花>
花嫁着物はどんな季節でもお召しいただけるよう、季節を問わない柄のことが多いですが、四季折々の花が描かれている四季花はその代表の一つです。とても女性らしい華やかさが加わり、地の色に関わらずきれい目なイメージのものが多いのが特徴。
文様の違いによる雰囲気の違いはもちろんのこと、お花の描かれ方によってもお着物全体の印象が変わります。例えばこちら。
同じお花を描いたものでも、丸っこい曲線で描いたものと、写実的に描かれたものでは大分イメージが変わりますよね。お花は可愛いというイメージを持っていて「お花はちょっと・・・」と思う花嫁さまでも実際にご覧になるとお花柄を選ぶことも。ぜひ色々なお着物を実勢に目にしてお好みのものを見つけてくださいね。
【花嫁着物のなかの花文様】
花嫁着物の文様の中でも王様と言って良いほどに、様々な形で描かれているお花たち。文様や描かれ方の説明をしたところで、バリエーション豊かな花模様のお着物を一部ご紹介してまいります。
まず最初にご紹介するのは、CUCURUでも人気の高いこちらの白地の色打掛。職人さんが手機で作り上げた唯一無二のお着物です。地紋として織り込まれているのは、かたくてかっこいい雰囲気を与えやすい亀甲花菱。その上を大柄の花丸紋が彩ることで、可愛らしい雰囲気も加えています。地の白や花紋の色使いがすっきりとしてて大人っぽいため、全体としては上品な印象でまとまるお着物です。
<白無垢:ちりめん花紋>
続いてご紹介するのは、CUCURUオリジナルのこちらの白無垢。大きめのしぼが絶妙の質感の白無垢に、花をかたどった五つ紋が刺繍されたシンプルながらも目を引く一枚です。五つ紋は、お着物の中でも一番に格の高い模様。普通のお着物では家の家紋などを入れることがほとんどの五つ紋ですが、CUCURUでは花を紋に見立てて白無垢を作成いたしました。
こちらの引き振袖は、袖と裾にかけて描かれたあやめが凛と美しい一枚です。紅に近い赤地にあやめの色が目を引きます。お花の花びらだけでなく、本物のように全体を描いているので甘くなりすぎず、大人っぽい印象を与えます。裾にかけての華やかさと胸元のすっきりとした印象が現代の花嫁さまにもお似合いの抜け感も生み出してくれます。
最後にご紹介するのは、優しい色合いの花柄が上品なこちらの引き振袖。色とりどりの四季花はなんと一つ一つ手刺繍で描かれています。実際に見ていただくとわかる、手刺繍ならではの絶妙な色の濃淡が本当に美しく、まるでお花畑にいるような華やかな一着です。
【さいごに】
いかがでしたか。様々な描かれ方で愛されている花の文様。今回は簡単な種類の違いや与える印象についてお伝えいたしました。
こちらのブログでご紹介したお着物が気になる、ご試着したい、という花嫁さまは、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
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