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コラム

伝統文化を知ろう!花嫁着物ができるまで〜織り編〜

【1. 織りのお着物ことはじめ】

知れば知るほど奥が深い、和装の世界。中でも着物に詰め込まれたたくさんの職人技は見るたびにうっとりしてしまいます。一つ一つのお着物に施された技巧を見ても最初は何がなんだかわからず、どれを選べばいいか迷ってしまうもの。
そこで、こちらの記事では花嫁着物に込められた技巧の数々をご紹介していきます。『刺繍編』に引き続き、今回は『織り』について。普段のお着物では豪華な織りの帯などが多いイメージですが、花嫁着物では帯だけでなく打掛にも様々な種類の織りのお着物がございます。花嫁さまのお着物を知り、是非自分だけの一着を選ぶ参考にしてみてくださいね。

 

【メニュー】
1.織りのお着物ことはじめ
2.機械織りと手機
3.唐織と善王寺織
4.織りのお着物
5.最後に

【2. 機械織りと手機】

織りのお着物を大きく分けると、機械織りで作られたものと手機(手織り)のものがございます。手間ひまがかかり、職人技が必要な手機の織りは最近ではかなり少なくなりました。

手機のお着物の最大の特徴は、異なる太さ、質感の糸を同時に織り込んでいくことが出来ること。機械織りの場合、均一な力加減で追っていくので同じ太さの糸でないと上手に織り上がらなかったりします。
もう一つの特徴は、裏に出てくる糸の量の多さと密度の濃さ。手機の生地の方が、機械織りのものよりも織りの密度が濃くなるため、かなり重厚感のある印象に。その一方で、裏の糸の量が少なくなるので、実際に来ていただいた時の重さはそこまで感じません。着ている時間が長いと、重いものだと疲れてしまいますが、手機のお着物だと見た目の華やかさと着心地どちらも叶えていただけます。

【3. 唐織と善王寺織】

手機についてご説明したところで、今度は様々な種類の織物についてご紹介していきます。織りの生地はさまざま技法や表現方法があり、その産地や特徴によってたくさんの種類がございます。違いを知っていると実際に見たときにさらに楽しんでいただけますので、CUCURUでも人気のある代表的な二種類を今回はご紹介いたします。

<唐織>

唐織はもともと中国(唐)からやってきた織物です。特徴は、金や色彩をふんだんに使った豪華絢爛な装飾と最高峰ともいえる質の高さ。地に金糸や銀糸が織り込まれていることがほとんどで、その華やかさは規模の大きなホテルでも負けないほどのきらびやかさ。模様には、草花や鶴はもちろんのこと鳳凰など中国由来の吉祥柄も多くあしらわれています。色とりどりの模様にはまるで刺繍かと思うかのような立体感があり、近くで見ていただくとその細い表現の質の高さに驚くばかりです。

<善王寺織>

数が少なく、希少な善王寺織のお着物もCUCURUでは人気のひとつです。特徴はふっくらとした立体感のある質感で、色の入っていない白無垢でも写真で飛ばないほどしっかりと模様が浮き上がります。地の織りは光沢感の少ない独特の質感があり、正統派ながらもこだわりを感じさせる雰囲気を出すことができます。掛下も含めて全てを白で統一しても、質感で遊んでいただける上級者向けのコーディネートにオススメです。写真映えするので、CUCURUフォトプランでよくお選びいただくお着物です。

【4. 織りのお着物】

織りの種類や特徴をご説明したところで、実際にCUCURUこだわりの織りのお着物をいくつかご紹介いたします。

白無垢:善王寺織松竹梅文様

丸い小花の刺繍がふっくらと全体的に浮かび上がる柄が特徴的な善王寺織の白無垢です。艶の少ない質感は上品な印象で、格式高い白無垢姿をお楽しみいただけます。

色打掛:紺碧道長取青海波

鮮やかな青海波と金箔が眩しい、インパクトのあるお着物です。澄み渡るような青と金の印象の中に、可愛らしい淡い色のお花が刺繍されています。

色打掛:国花丸紋白地織亀甲

白地に鮮やかな色の国花がほどこされた、格式高い手機のお着物です。 時間をかけて丁寧に手機で織られたこのお着物は、職人さんの技術と時間が費やされた、花嫁さまにとって特別な一枚。亀甲文様は、長寿吉兆の象徴「亀鶴」が描かれた古くから愛されている吉祥文様の一つであり、花嫁さまやご夫婦の末長い幸せへの願いが込められています。

【5. さいごに】

いかがでしたか。細部にまでこだわっている織りの世界。普段は出会えない、圧巻の職人技が詰まったCUCURUのお衣裳を是非実際に目で見て、肌で感じて味わってみてください。

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